訪問先の高齢者から4千万円詐取 容疑の元ヘルパー逮捕(朝日新聞)被害女性は、00年9月に認知症と医師に診断された。「要介護2」で、外出時には付き添いが必要で、小原容疑者を頼り、預金通帳や印鑑などを預けていたという。
1億円超引き出しか 元ヘルパー事件(岩手日報)ヘルパーが担当老人の預金詐欺(岩手放送)ヘルパーの社会的信用を失墜させてしまいかねない事件だ。
断じて許されるべき行為ではない。
独居の被害者も、いくら寂しい、身近に頼れる人がいないからといってヘルパーに預金通帳や印鑑を預けてはいけない。容疑者が言葉巧みに預金通帳と印鑑を奪ったのだろうか。
特に高齢者は、お金が手元にない、ということをとても不安がる傾向にあるように思える。
そこを狙ったのだろうか。。
ヘルパーに通帳預ける 認知症の被害女性(朝日新聞)04年8月ごろ、被害女性の長男が「ホームヘルパーが母名義の口座から多額の現金を引き出している」と盛岡東署に相談。同年12月に小原容疑者との契約を辞め、長男が被害女性を引き取ったという。
とはいえ、独居老人にとって、銀行などからお金を引き落とすというのはとても大変なこと。
家族に頼めればそれが一番だが、一人暮らしをしていることからも、家族に頼める状況ではなかったのかもしれない。そこへ容疑者が言葉巧みに被害者を騙したのだろうか。
本当に被害者はヘルパーを頼っていたのだろうか。おそらくそうだと思う。
いずれにしても、もし被害者が容疑者を信頼して、通帳を預けたいといってきても、ヘルパーは断じて断らなければならない。犯罪にいたるまでの経緯は知る由もないが、容疑者は預金通帳を預かる前から被害者のお金を引き出すことを狙っていたのではないか。
実は私の祖母も、信頼するヘルパーに、「私の代わりにお金を下ろしてきて欲しい」と頼んだことがあるようだ。当然、そのヘルパーはきっぱり断ったどころか、怒られたという。
本当は家族がまめに高齢者の代わり、もしくは付き添って銀行などにいければよいのだが、現実的に厳しいのも事実。
容疑者を擁護するわけではない。この元ヘルパーは1億円という、普通ならしり込みするほどの莫大な金額を平気で詐取したのだ。常人のできる技ではない。
しかし、「この元ヘルパーが悪い!」という一言で片付けてよいものか。
以前から話題になっている悪質リフォーム事件などの犯罪を未然に防ぐための努力は、高齢者はもちろん、高齢者の家族や周りの人が積極的に行っていかなければならない。
独居老人を持つ家族やその周りの人は、高齢者の心身の健康の不調だけでなく、こうした犯罪行為にも気を配らなければならない時代なんだろう。
個人的な感想だが、こうした犯罪の被害者になる可能性が高いのは、要介護度1〜2の高齢者のような気がする。語弊のある言い方だが、かえって重度の要介護高齢者のほうがこうした犯罪行為のリスクは減少するように思える。
特に、認知症まで至っていないものの、その疑いが強い、グレーゾーンの高齢者が危ない。
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