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2007年12月18日

認知症の疑いのある独居高齢者宅の火事をどう防ぐか

1人暮らしの高齢者火事 認知症の疑いも施設入所は強制できず(読売新聞)

都城市都北町の女性(66)方で17日、火災が起きた。女性は一人暮らしで認知症と見られる症状が出たため、近所の住民が見回りをし、行政にも相談するなど対策に取り組んでいる最中の出来事だった。

記事では、徘徊が目撃されている独居高齢者宅での火災を取り上げている。認知症の疑いがあり、近隣では火災を心配していたという。
安全を守るためにも、できることなら施設に入所してもらいたいと考える住民。しかし強制することはできず、困っていた矢先に火災が起きた。

これとよく似た問題が最近多く取り上げられている。
認知症高齢者による交通事故だ。
高速道路を逆走してしまうケースなど認知症高齢者ドライバーの運転が原因で重大事故が発生している。
そこで認知症高齢者から免許を取り上げるかどうか。
その問題の論点と同じだ。

そして、この2つの問題に共通するのは地域力の衰退と、議論を回避してきた感のある「認知症高齢者をどのように受け入れ、対応するか」だ。
民生委員など「制度」としての地域力の衰退はもとより、近所づきあいのような助け合いの意識が薄れている。そして地域力とはすなわち、地域を構成する家庭単位での、「他人の面倒」をみるという余力・エネルギーが失われていることを意味する。

棚上げされてきた「認知症高齢者を社会でどのように受け入れ、対応するか」という問題もある。
これまで認知症高齢者は病院や施設、家庭で応対していればよかった。しかし核家族化が進み、施設や病院は満杯になり、地方は過疎化が進んだ今、認知症高齢者ならびに予備軍が一人で暮らすケースが増えているのではないか。
事故や火事など本人のみながらず第三者を死傷させかねない事件に発展しないためにも、そろそろ本気でこの社会全体で認知症高齢者について考えなくてはならないと思う。その際、医療・福祉、社会的活動という視点に、危機管理というものも加えなくてはならない。

家族に認知症予備軍がいるだけに心中複雑なのが正直なところ。
しかし、まったく関係のない第三者を傷つけることだけは避けなくてはならない。

編集人 by バジリコ at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護の事件・事故
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