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2007年10月28日

書籍『サラダボウル化した日本』

サラダボウル化した日本   Welcome or Reject (光文社ペーパーバックス)サラダボウル化した日本 Welcome or Reject (光文社ペーパーバックス)
若林 亜紀


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本書は、日本の様々な場所・業種で働く外国人労働者を取材したルポルタージュだ。
「ニッポンITを担うインド人技術者」
「夜の東京/外国人風俗地区」など全11章で構成されている。

当ブログで取り上げたのは、「介護してくれるのはフィリピン人ヘルパー」という章の中で、日本で働くフィリピン人ヘルパーを取材しているからだ。

フィリピン人介護士の受け入れで今、国内の介護業界が浮き足立っている。日本看護師協会は早々に声明を出すし、新聞報道を受けてWeb上でも賛否両論噴出している。

しかし、すでに国内では一部施設でフィリピン人ヘルパーによる介護サービスが提供されているのをご存知だろうか。

本書では、著者であるジャーナリスト若林亜紀氏がフィリピン人ヘルパーが働く都内・某老人介護福祉施設を取材している。

詳細は是非、本書を読んでもらいたいのだが、わたしが読んで気になったことが2点ある。
1点目は、これは各所で指摘されていることだが、介護保険には欠かせない書類作成の問題。取材対象である、フィリピン人ヘルパーは来日10年、20年のベテランで話す分には日本語には不自由していない。
しかし、「ケアプランや栄養管理、リハビリの状況などやるべきこと、やったことを日報に記録しなければなりません」と書かれているように、専門用語を交えながら、仕事内容を文章で報告するのは難しいのが現状だ。

そして2点目は利用者の意向。本書を一部引用する。
フィリピン人のヘルパーを拒否する施設のほうが多いのです。利用者であるお年寄りが違和感を感じるので、施設側もそれを尊重せざるを得ないそうです。(中略)フィリピン人といえば夜の商売であるといった思い込みや、フィリピン人そのものに偏見を持っている場合もあります

結局のところ、高齢者(痴呆症患者)がフィリピン人ヘルパーに介護されることを受け入れることができるのか。そこが肝心なのである。
現在のところ、フィリピン人介護士受け入れにおいて、こうした利用者の視点が欠如しているように感じる。

本書はそうしたリアルな現場を感じることができるのでおすすめしたい。
わたしたちの日常生活にいかに外国人労働者が多いかということは、みなさんも感じていることだろう。
しかし、本書を読んでみると、「ええっ、そんな仕事までしているの!?」と驚くこともあるはず。
前述したが11章のうち1章分がフィリピン人ヘルパーに関する記事で、それ以外は別の業種でのお話だが、仕事の息抜きにでも読んでみてはいかがだろう。

この記事へのコメント
私たち在日フィリピン人介護士協会では、このほどウェブサイトを立ち上げ、会の活動を日本の方々にもよく知ってもらい、介護・国際交流の分野で交流を深めたいと考えています。
ぜひ、リンクを貼らせていただき、ご紹介してしていただければ幸いです。

www.ja-phil.com

よろしくお願いいたします。

在日フィリピン人介護士協会
Posted by LFCAJ at 2008年01月19日 16:36
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