実は昨年、アヤメさんの認知症(痴呆(ちほう))に気づいた保健師が、甥(おい)に成年後見制度の利用を勧めた。甥は、「大丈夫ですよ」と関心を示さなかったが、今回、通帳を見て驚き、制度の必要性を痛感したようだ。
介護保険に比べて、成年後見制度は対象者数も少ないからか、イマイチ認知度が低いように思える。
それを裏付けるニュース。
成年後見制支援:自治体8割利用せず 都道府県格差大きく(毎日新聞)
身寄りのない高齢者や知的障害者を権利侵害から守るための「成年後見制度利用支援事業」が、全国の自治体の2割弱でしか利用されていないことが分かった。1町しか利用実績のない秋田県から、約8割の自治体が利用している大阪府まで、都道府県による格差も大きい。(中略)
各自治体や厚生労働省などによると、昨年4月時点で利用が最も少なかったのは、県内69市町村中1町の秋田県(1.4%)で、岡山県(2.6%)、宮城県(4.3%)と続いた。多かったのは44市町村中35市町村の大阪府(79.5%)や神奈川県(56.8%)、東京都(53.2%)など。
以前も書いたと思うが、行政担当者自体、成年後見制度を理解していない・知らない。関東の某市介護保険担当者曰く、「成年後見制度は行政側も市民側も使いにくい制度なんですよ」なのだとか。
思うに、成年後見制度はゼニの話がからむため、安易に第三者が口出せない事情もあるのでは。
高齢者のことを思ってのことが必ずしも家族のメリットになるわけではない。
そのあたりも、制度普及の壁になっているのかもしれない。
成年後見制度(法務省)
成年後見制度について(日本司法書士会連合会)
任意後見制度も知っておきたい。
日本FP協会

ぼけなんでもサイト
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/boke2.htm
京都保健会成年後見制度
三宅貴夫
miyake2@mxb.mesh.ne.jp
サイトを拝見し、そもそも認知症を発見できない人がほとんどな(つまり、認知症の知識がない)ため、成年後見制度も普及しないのだと思いました。近所のおじいちゃんが認知症だとしても、病状などを知らなければ(見抜けなければ)成年後見制度を利用させようなんて思いもしないですもんね。
そう考えると、成年後見制度を高齢者やその家族、まわりの人が自発的に利用するという可能性はかなり低いように思えます。その一方で、自治体は制度の普及におよび腰だったりします。高齢者にもっとも使ってほしい制度ながら、「もっとも遠い制度」が、成年後見制度な気がします。