日本介護新聞ではフィリピン人ヘルパーの受け入れについて、これまで何度か取り上げてきた。
日本とフィリピンの経済連携協定(EPA)締結により、フィリピン人の看護師志望者400人、介護福祉士志望者600人の計1000人を上限として受け入れることが決まっている。
建前としては「人材交流」だが、国内の介護職の働き手不足を解決するためのテストとしての受け入れだ。
また日本が諸国との経済連携協定を図る上でヒト・モノ・カネの交流は避けられないこと。そうした視点からも、わたしはフィリピン人招聘には基本的に賛成している。
そこで現状はどうなっているのだろうか。
インドネシアから看護師ら1000名受け入れ(日本介護新聞)でも紹介したが、フィリピンの看護協会が「フィリピンで看護師を育成する日本政府の支援が盛り込まれていない」と日本側を批判。国会でも紛糾しているそうだ。そのため、当初本年度中に受け入れることで話が進んでいたが、どうやら08年度にずれ込みそう。
そんな状態ながらも、LFCAJ 在日フィリピン人介護士協会が活動を紹介するHPを立ち上げた。
LFCAJ 在日フィリピン人介護士協会そもそもどのような会なのか。
在日フィリピン人介護士協会(LFCAJ)は、日本でヘルパーや介護福祉士などの介護資格や、理学療法士、作業療法士、あるいは看護士といった、医療・介護の分野で日本の資格を取った在日フィリピン人のグループです。2007 年10月現在で、こうした有資格者は全国で1,000 人を数えています。(中略)現在、資格をもったフィリピン人ヘルパーたち同士が助け合い、支えあい、日本の介護事業者とフィリピン人介護士とのスムースなコミュニケーションをはかる手助けをし、新しいフィリピン人介護士が日本で働き、学び、日本の高齢社会に十分寄与できるように、健全で、人的交流に貢献できる環境作りのため、2006 年に設立いたしました。
こうした団体があるのは心強い。日本へやってくるフィリピン人ヘルパーには、日本で働く同胞は心強いはずだ。また、受け入れ側の日本の施設などにとっても、日本の実情をよく知り、すでに日本で働いているフィリピン人がいれば、さまざまなことを相談できるだろう。
フィリピン人介護士・看護師受け入れについて関心のある方はぜひアクセスしてもらいたい。
さて、わたしは冒頭で受け入れには賛成と書いた。しかし、この事柄について政府のアナウンスがあまりに少なすぎることに懸念を抱いている。そのことはつまり、国民的意見が醸成されていないことを意味する。そのことを憂慮する。