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2007年11月27日

北海道・滝川市の介護タクシー不正事件続報

「対応後手に」 滝川市長謝罪 介護タクシー不正で(北海道新聞)

田村市長は「行政の信頼を揺るがしたことは誠に申し訳ない」と謝罪。被害が長期間に及び、金額が少なくとも数千万円に上る見通しとなったことについて、「対応が後手に回ったことや、前例を踏襲する姿勢が問題だった」との認識を示した。また、市福祉事務所に対して、市内の生活保護世帯の受給状況を早期に確認するよう指示するとした。
介護詐欺で滝川市の責任を追及(札幌テレビ)
片倉容疑者らは札幌と滝川間の介護タクシーの移動で滝川市に25万円を要求していました。しかし、ある業者によれば実際は、往復でおよそ4万から5万円です。委員会ではなぜ高額なタクシー代を請求されたにも関わらず払い続けていたのかー市の対応としては不備がなかったのかー追求が相次ぎました。これに対し市は「見抜けなかったのはこちらに落ち度があったと思っている」と謝罪を続けています。

当ブログでも、介護報酬に関する不正受給事件は結構取り上げてきた。しかし、みなさんもご存知のとおり、それらの手口は結構雑というか、簡単なものが多い。今回のケースについても同様で、上記記事をご覧になっていただければおわかりのとおり。なぜこんな手口で巨額の補助金を掠め取ることができたのか。。
それは行政による監視の目が行き届いていないからだ。と簡単に言ってしまってよいのだろうか。
北九州市のように、生活保護申請者をねちねちいじめて、あげくのはてには死に追いやるのもやりすぎだが、今回のように放置するのもよくない。
北海道では6億5000万円もの生活保護費が不正受給されていたという。(北海道新聞
今回のことで、本当に生活保護を必要としている人に受給されなくなるのが心配だ。

編集人 by バジリコ at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護報酬不正受給

2007年11月26日

相次ぐ、認知症高齢者による交通事故をどうするか。

74歳認知症男性が山陽道逆走、7人重軽傷(スポーツ報知)

認知症の男性(74)が運転する軽乗用車が岡山県倉敷市の山陽自動車道を逆走し、これを避けようとしたワゴン車が中央分離帯に衝突、横転し、7人が重軽傷を負う事故が22日夜、起きた。

この事件はかなり話題になったようで、ここ数日は当ブログで以前認知症高齢者の交通事故を扱った記事へのアクセスが多かった。
2年ほど前に取り上げた、認知症高齢者などの「高速・逆走」事故(日本介護新聞)

さて、この問題。単に認知症高齢者から免許を取り上げれば済む話ではない。
認知症の運転 事故誘発せぬ手だてを(中国新聞)

臨時適性検査にしても、何かきっかけがないと踏み込めない、という制約がある。まして周囲の人が、危なっかしいからといって無理やりに免許を返納させることはできない。過疎地ではまた、車を失えば買い物にも病院にも自力で行けなくなるという差し迫った事情がある。

つまり認知症高齢者がハンドルを握り、逆走事故などを起こす背景には、独居老人問題や老老介護問題、はてはもはや打つ手なしの地方の過疎化問題が存在している。

中国新聞の社説では、高齢者はどこかの段階で運転をやめるような社会認識を広める必要があると書いている。
しかしそうではなく、認知症高齢者が車に乗らなくてもすむような環境づくりの大事さを共通認識化していくることが重要だと思う。まあ、こちらのほうが難しいのだろうけれども。

編集人 by バジリコ at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(1) | 介護の事件・事故

11/26、「介護」をキーワードにした売れている本ベスト3

1位 古武術介護入門[DVD付](古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する)
古武術介護入門[DVD付](古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する)
古武術介護入門[DVD付](古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する)岡田 慎一郎

おすすめ平均
stars体を痛めない介護のヒント
stars日本の将来に必要な介護法
stars家族みんなで試して楽しめる介護を超えた本

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2位 介護施設にだまされるな! ―かかる費用と選び方がわかる 
介護施設にだまされるな! ―かかる費用と選び方がわかる
介護施設にだまされるな! ―かかる費用と選び方がわかる窪田 望

おすすめ平均
stars施設選びの前に、まずは読んでおくべき書
stars介護の本は10冊読んだが
stars是非お勧め!!!
starsとても参考になりました!

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3位 認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門
認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門
認知症の介護のために知っておきたい大切なこと―パーソンセンタードケア入門トム・キットウッド キャスリーン・ブレディン 高橋 誠一

おすすめ平均
starsまず読んで見たい本
stars認知症の視点からだけではなく、人間として
starsやさしくなれる本です
starsほんとうに大切なこと
starsコミュニケーションするということ

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毎週日曜日に更新しようと思ったのに、いきなり……。
それはご容赦いただいて今回もアマゾンで「介護」をキーワードにした売れ筋の書籍を調べた。
1位の古武術介護入門は、レビューなどを見る限り、家族介護者やプロ介護者が、高齢者介護する際、身体を痛めないような工夫が盛り込まれているようだ。著者は介護福祉士,介護支援専門員でもある。
2位は、かの「百式」さんなどで取り上げられたことからネットでも大きな話題となった一書。わたしも参加したかったんだけれども……。とかく杓子定規な情報しか提供しない施設が多いなか、こうした利用者のリアルな声が一冊にまとめられているのはかなり貴重。
いまはネットで検索すれば、さまざまな情報が集められる。しかし、その情報の真偽は自分で判断せねばならず、それが結構手間だったりする。しかし、書籍の場合は著者や監修者、編集者などが情報精査するため、ある程度信頼度が高くなるのだ。
3位は、紹介文などによると認知症高齢者を介護する前に読んでもらいたい本ということ。これは勝手な推測だが、この書籍は介護者側だけでなく、これから介護される側になる可能性が高い団塊の世代などにも売れているのではないだろうか。
団塊の世代を対象とした調査で「将来に対する不安」のひとつに、自分もしくは配偶者が認知症になること」という回答が多い。
介護する側・される側ともに認知症への関心がますます高まっていくだろう。


それと、新刊のなかから勝手に1冊ピックアップする。
高齢者介護 急変時対応マニュアル
高齢者介護 急変時対応マニュアル美濃 良夫


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高齢者を介護する人には、容態が急変したり、事故が起きたりと即応力が求められる。プロはもちろんだが、家庭介護者だって同じだ。
この本ではそうした緊急時に「何をしたらよいのか」だけではなく「何をしてはいけないのか」が書かれているという。
その「してはいけないこと」という視点がすばらしいと思い、ピックアップした。慌ててしまったり、自分の気持ちを落ち着かせるために、ついつい余計なことをしてしまいがち。ちょっとしたことが、重大事態につながることもある。



ということでまた来週。次は何が売れるかな。

編集人 by バジリコ at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護の本

2007年11月25日

兵庫県内の自治体、コムスンへの加算金上乗せで割れる

県内自治体割れる対応 コムスン不正受給問題(神戸新聞)

「コムスン」の介護事業所指定打ち切り問題で、兵庫県内の各市町がコムスンに不正受給分の返還請求をしたが、罰金に当たる加算金を上乗せしたかどうかで対応が真っ二つに分かれている。介護保険法には「(加算金を)支払わせることができる」とあり、県は各市町に判断を任せた。加算金を科した自治体は「組織ぐるみで悪質」とし、見送った自治体は「人員配置は問題だが、サービスは提供されていた」などが理由だ。

兵庫県が市町村に判断を任せたことを支持したい。
市町村などは介護サービス事業者への監視権限が強化されている。
権限を持つ以上、それらの判断能力も身につけなければならないはずだ。

編集人 by バジリコ at 23:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【特集】コムスン問題

来年度の介護保険料、引き続き軽減措置

介護保険料を据え置き 08年度、軽減措置を継続(中国新聞)

厚生労働省は二十二日、税制改正の影響で本来なら引き上げられている六十五歳以上の介護保険料について、二〇〇六年度から導入した軽減措置を〇八年度も継続する方針を固めた。
 本来なら基準額(全国平均月額四千九十円)の一・二五倍に引き上げられる予定だったが、〇七年度と同じ一・〇八倍に据え置く。年内にも介護保険法の政令を改正する。

軽減・減免措置は、さまざまな形で介護保険スタート当初から続いている。保険料額云々の話はおいといて、こうしたその場しのぎ的なものを続けるのはいかがなものか。
まさか、消費税の社会保障目的税化を待つわけではないだろうが。

編集人 by バジリコ at 23:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険制度

2007年11月21日

ヘルパーの仕事を捨てる友人

ヘルパー職をしている友人がいる。
某介護サービス事業者の非正社員だ。
先日ひさしぶりに彼から電話がかかってきた。

彼「もうヘルパーの仕事は限界!転職するわ……」
私「待遇が悪いのが原因?」
彼「うん。給料が激安なのもあるけど、体力的な問題もあるし、なにより将来が見えないというのが一番の原因かな」
私「そうか。将来が見えないのは僕の仕事も同じだけどね……」
彼「お互いいい歳なんだから、今後もやり続けられる仕事を探さないとね」
……と30代前半の男2人で、しんみり話してしまった。。。

こんな会話は普通に介護の現場で語られているのだろう。。

労働者も希望をもてず、利用者も利用料を負担に感じ、介護サービスに不満・不安を抱いている現状を見ると、そもそも介護保険とはなんなのかと思ってしまう。

編集人 by バジリコ at 22:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 編集人の言い訳/つぶやき

大阪堺市の介護老人福祉施設で入所者が浴槽で溺死

介護浴槽で72歳女性死亡 職員目を離しおぼれる?(東京新聞)

20日午前11時ごろ、堺市西区鳳南町、介護老人福祉施設「朗友館」(山本鉄也館長)の1階浴室で、ストレッチャーに乗った状態で入浴していた入所者の女性(72)が顔まで湯につかり、意識を失っているのを職員が発見、119番した。女性は間もなく死亡した。

事故の背景をきっちり捜査して、原因を公表してもらいたい。
こうした事故が起きた後、「少人数で一度に何人も入浴させなきゃいけないから、こうした事故が起きても仕方ないよ」と諦観してはいけない。

編集人 by バジリコ at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護の事件・事故

MSN産経の秀逸な介護連載記事「ゆうゆうLife」

【ゆうゆうLife】介護報酬ヘルパーへの配分(1) 深刻な人手不足(MSN産経)

【ゆうゆうLife】介護 介護報酬ヘルパーへの配分(2)高い離職率(MSN産経)
【ゆうゆうLife】介護報酬 ヘルパーへの配分(3)(MSN産経)
MSN産経が介護労働に関する連載記事を掲載している。
介護職にしてみればこんなの当たり前と思うかもしれない。
しかし、一般の人にとって介護職の労働の実態は知らない人がほとんどだろう。
コムスンの巨額不正受給事件は、大きな社会問題へと発展した。しかし多くのマスコミの報道姿勢としては、コムスンが虚偽申請をして介護報酬を不正受給したという点を追及するにとどまり、この連載のように、そのウラにある介護業界の人材難を指摘するものは少ない。


そういえば、先日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で面白い話が出ていた。
最近話題のNOVAとコムスンとでは共通項が多いというのだ。どちらもいわゆる、資格取得ビジネスで儲けた口だ。
英会話やヘルパー資格のための受講料を国が援助していた。
そのため資格取得者が急増。その人たちを獲得するために、急激な全国展開をしたというのだ。
しかし、そうしたブームがひと段落すると、各地の事業所運営が困難になる。結果、現在に至る。。。

もちろんコムスンの場合、サービス提供事業者として介護報酬を得ていたわけだが「不正や無理な事業拡大は、いずればれる・つぶれるだろうがそんなことはどうでもいい。今稼げるうちに稼いでしまえ」という捨て鉢のような事業はNOVAの社長にも通じているのかもしれない。

話が飛んでしまったが、いい意味でも悪い意味でも今、介護職に対する社会の関心が高まっている。ネガティブに捉えられがちだが、現状をよく知ってもらう機会でもある。

編集人 by バジリコ at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険制度

2007年11月18日

11/18、「介護保険」関連で売れている本トップ3

アマゾンで、「介護保険」をキーワードに売れている本ベスト3を紹介する。11/18現在。

1位:老いる準備―介護することされること
老いる準備―介護することされること
老いる準備―介護することされること上野 千鶴子

おすすめ平均
stars福祉が応能負担から応益負担へ転換したことをリフレイミングする大切さ
stars老いることとは、介護とは、を考えさせられる名著
stars温かく、本音で語られた介護問題入門書
stars介護の原点を高齢当事者として示す

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2位:ケアプランのつくり方 サービス担当者会議(ケアカンファレンス)の開き方 モニタリングの方法―改正・新制度の重要ポイントを解説! (居宅介護支援専門員のためのケアマネジメント入門
ケアプランのつくり方 サービス担当者会議(ケアカンファレンス)の開き方 モニタリングの方法―改正・新制度の重要ポイントを解説! (居宅介護支援専門員のためのケアマネジメント入門 (1))
ケアプランのつくり方 サービス担当者会議(ケアカンファレンス)の開き方 モニタリングの方法―改正・新制度の重要ポイントを解説! (居宅介護支援専門員のためのケアマネジメント入門 (1))土屋 典子 大渕 修一 長谷 憲明

おすすめ平均
starsサービス担当者会議以降が参考になりました

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3位:最新 図解でわかる介護保険のしくみ
最新 図解でわかる介護保険のしくみ
最新 図解でわかる介護保険のしくみ服部 万里子


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さて、アマゾンでの調査結果だが、読み物系・実務者向け・利用者向けとバランスよく並んだ。ベスト10になると、その半数以上は実務者向けのもの。実務者はさておき、利用者側ではやはり家族が購入するのだろう。介護保険とはなにか?というものを図解を中心にわかりやすく紹介するハンドブック系が人気のようだ。

編集人 by バジリコ at 14:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護の本

2007年11月17日

老人介護施設で乾杯! ボージョレ・ヌーボーをふるまう

雑記帳 老人介護施設でボージョレ・ヌーボー振る舞われる(毎日新聞)

津市の老人介護施設「泉園」(稲垣武年施設長)の昼食で、利用者など約30人の高齢者に15日解禁されたばかりのボージョレ・ヌーボー5本が振る舞われた。

介護保険というと、とにかく不景気な話が多いのでたまにはこんな記事も。

ああ。わたしもはやく買わなくちゃ!

編集人 by バジリコ at 10:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっといい話

2007年11月16日

町立特養ホームの係長、認知症患者の預金1200万円を着服。発覚後も普通に給料もらっていた

係長が入所者預金1200万円着服 利尻富士町の特養ホーム 発覚後も勤務(北海道新聞)

宗谷管内利尻富士町の町立特別養護老人ホーム「秀峰園」の生活相談係長(47)が、施設に入所している認知症などのお年寄りから預かっていた預貯金通帳から、三年間にわたって計約千二百万円を無断で引き出し、着服していたことが十六日分かった。(中略)処分するまでの約八カ月間、係長を通常通り勤務させており、同町の姿勢も問われそうだ。

にわかに信じがたい話だ。認知症高齢者の預金を掠め取った係長も問題だが、事件発覚後に8ヶ月間も普通に勤務させた役所の神経も問題。
着服した本人がそのことを白状しているのに、どうして事件解明に時間がかかったのか。

着服した係長と認知症家族との間で円満に和解させようと時間稼ぎしたのではないか?と勘ぐってしまう。
しかも、「公金ではないから刑事告訴しない」という。
しかし町長は、8ヶ月調査したが全容はわからなかったという。だったら、さっさと刑事告訴して徹底的に調査してもらえばいい。

認知症から金を掠め取るなんて。悪質リフォーム業者や消費者金融と変わらないではないか。

編集人 by バジリコ at 17:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護報酬不正受給

ヘルパーを救うのは金か、仲間か

川越のソレイユ 人材不足の訪問介護業界 ヘルパー定着図る 独自研修や手当を充実(埼玉新聞)

業界が慢性的な人材不足にあえぐ中、川越市今福のソレイユ訪問介護事業所(中川富美子所長)は、独自研修の導入や手当の充実などで、ホームヘルパーの定着を高める工夫をしている。(中略)
別の事業所で働いた経験のある職員は「以前は教育も受けず、不安な時もあった。今は納得して仕事をしている。所長や仲間にいつでも相談できるので心強い」と話す。

労働環境は悪いし不安定、賃金は安い、仕事はハードと、とても過酷なホームヘルパー。わたしは介護保険立ち上げ直前にこうしたヘルパーの仕事を取材していたが正直、ここまで状態がよくならないとは思っていなかった。むしろ悪化している。

記事にもあるが構造的な面から考えても今後、ヘルパーの賃金は大幅に上昇する可能性は少ない。かといって、現状を放置するわけにもいかない。なんせ、利用者が山ほどいるのだから。

そこで、記事で紹介されているソレイユ訪問介護事業所では、スタッフのモチベーションが高まるような研修に力を注いでいる。
そんなことしたって給料は上がらない。そう冷笑する人もいるかもしれない。しかし、そもそもこうした仕事をする人の多くは、賃金以上に仕事へのやりがいを求めていたはずだ。実際、ソレイユ訪問介護事業所の離職率はとても低いという。
わたしが属している出版業界も同じような状況だ。賃金は安いし、仕事は過酷。そのため離職率はハンパなく高い。それでも働きたいと考える人が多いのは、やはりやりがいがあると思われているからだろう。わたしだって、こんな劣悪(いやもうほんと、ひどいです)な環境を耐えているのは、多少なりともなやりがいを感じているからだ。

話が剃れた。現実的にはヘルパーの6割が「希望を持てない」と答えている(キャリアブレイン)


ヘルパーの地位を向上させる上で欠かせないのは、やはり利用者を中心とした世論を動かすこと。
利用者の無自覚や無知もヘルパーのモチベーションを下げることにつながるし、能力ある人材が離れていってしまう。

ヘルパー対施設(運営者)・行政という対立構造を脱して、利用者とヘルパーとが理解し、納得しあえる環境が整うことが遠回りにみえて実は近道だったりするのではないか、と思ってしまう。

編集人 by バジリコ at 03:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険制度

2007年11月13日

病院の特別養護老人ホーム解禁は見送り

病院の特養老人ホーム設置、解禁見送り・厚労省(日経新聞
厚生労働省は12日の社会保障審議会介護給付費分科会で、病院などを運営する医療法人による特別養護老人ホーム(特養)設置を解禁する方針を見送ると表明した。特養を運営する社会福祉法人などが「議論が不十分」などの理由で反対したため。厚労省は来年の通常国会への法案提出は見送るが、検討は続けていく考えだ。

解禁の狙いは、厚生労働省が強引に推し進めている「療養病床の削減」の補完だ。医療機関の削減しなくてはならない療養病床をそのまま特別養護老人ホーム化できれば、スタッフを削減することもなく、また一部患者を引き続き受け入れることが容易になる。
それならば社会福祉法人を立ち上げればいいではないか、と言われるがそこは難しい部分もあるようだ。税制的な面から会計などなど。

医療法人に特養設置許可…厚労省検討(読売新聞)
ことし6月時点では、解禁の方向で検討されていたようだ。

編集人 by バジリコ at 18:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険制度

2007年11月11日

地域の老人クラブが衰退

「団塊」が敬遠 老人クラブ ピンチ 会員ピーク時から80万人減(西日本新聞)

日本最大のシニア団体「全国老人クラブ連合会」(全老連、会員数約805万人)が会員減に悩んでいる。1998年のピーク時から2006年までに80万人も減り、歯止めがかからない。同連合会は実態把握や団塊世代の取り込みに乗り出しているが、思ったほどの成果はない。

記事にもあるが、老人という響きはよくないし、活動内容も現代の「高齢者」にそぐわない気もする。
数年前から、地域力の減衰というものも叫ばれている。民生委員制度も事実上壊滅しているし、地域単位で活動する老人クラブも絶滅しかかっているとすると、実は本当に「老人」になったときにピンチになるのではないだろうか。

これはよくいわれることだが、女性に比べて男性は、自分の住んでいる場所でのネットワークが乏しい。会社は別の場所にあり、そこでの人脈は築けたものの、いざ定年退職して家で過ごすようになると、歩いて出会える人が少ないことに気がつく。
元気なうちはまだいい。趣味や仕事つながりの人とつながっていけるから。しかし、足腰は弱まって、外出もおっくうになったとき、大事なのは身近な人たちだ。
団塊の世代は、まだまだ元気だから、そんな地元でつるんで、ゲートボールなんかしたくないと思い、老人クラブを軽視するだろう。
しかし、ゲートボール云々の活動はさておき、そうした身近な組織は大事にしていったほうがいいと思う。

いっそのこと。名称をシニア出会いサークル(怪しい…)とかに変えて、活動も幅広いものに変えてしまえばどうだろう。

いや。その前にホームページを作り直したほうがいい。
全国老人クラブ連合会

アイフル、認知症女性と3年越しにようやく和解

認知症女性とアイフル和解(日刊スポーツ)

大阪府の認知症の女性が、消費者金融大手「アイフル」との連帯保証契約は無効だと主張し、大阪地裁(小西義博裁判長)で争われていた訴訟は8日、和解した。
 訴状によると、女性は2003〜04年、自宅のリフォーム工事を不当な高額で業者と契約。業者は女性を連帯保証人としアイフルから借金した。女性宅の土地と建物に根抵当権が設定された。

この事件は、当ブログでも04年に取り上げていた。
その状況は次のとおり。
悪徳業者、アイフルとグルで認知症高齢者を食い物に!?(日本介護新聞)

認知症女性らが、アイフルや悪質リフォーム業者を提訴(日本介護新聞)

要するに、消費者金融と悪質リフォーム業者が結託して、認知症高齢者に対し、高額なリフォーム工事&借金をさせたということだ。

すでに当事者(高齢者)は亡くなっているし、和解金があまりに少なすぎる。

こうした、高齢者、特に認知症患者を狙った悪質リフォーム工事&ローン契約が社会問題化している。引き続き、当ブログでは取り上げていきたい。当ブログのカテゴリ「高齢者等の金銭トラブル/成年後見制度」でもいくつか事件を取り上げている。

しかし、司法書士に対しても和解金の支払いを求めたのは大きな意味があると思う。本来ならば司法書士は被害者を守る側に立つべきで、何を握られたのかは知らないが、消費者金融側にたつとはなんたることだ。

編集人 by バジリコ at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護保険制度

長崎市で無登録業者が介護関連サービスを受注

無資格業者を指名 長崎市発注の福祉事業入札 登録完了後に落札(西日本新聞)

市は今年2月8日に入札を予定し、市内の5社に指名を通知したが、直後に2社が登録業者でないことが分かり、入札を中止。市は2社の登録完了を待ち、同14日に同じ5社で入札を行い、無登録だった1社が1952万円で落札した。

市民オンブズマンが疑っているのは、長崎市が無登録だった業者に対し、わざわざ登録が済むまで入札を延長してあげたのではないかということだ。結果的にその業者が落札したからなおさら疑惑が膨らむ。
わたしも、そう疑うのももっともだと思う。
入札前に登録を済ませるなんてのは、介護に限らず行政関係の仕事を請け負う上で当たり前のこと。
こうした最低限のことができていない業者に落札資格なんてあるはずはないと思う。ささいなことかもしれないが、役人はルールに従って行動するもの。そのルールを逸脱した行為があまりに多すぎるため、当ブログでも取り上げた。



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余談だが、人気ドラマ「踊る大捜査線」で、重要な人事ファイルを紛失させた警察署員に対し、キャリアが「役所が書類仕事をおろそかにしてどうする!」といった意味合いの言葉で一喝した。
役所は融通が利かないということも往々にしてあるが、本来役人が融通を利かせてはいけないのだと思う。北九州市などですごい問題になっている、生活保護申請の件だってそうだ。申請書類を渡す、渡さないレベルにおいて、役人は選別する権限なんてないはずだ。

役人・官僚なんてどの国でもそうなのかもしれないが、特に社会保障関係は、大げさではなく人の生死にかかわる問題だけに、役人には適正な業務を求めたい。

編集人 by バジリコ at 20:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護報酬不正受給

11/14水、都内でフィリピンの介護人材育成の視察報告会を開催

フィリピンの介護人材の養成状況を報告 ―高齢社会をよくする女性の会(ヒューマン・ヘルスケア・システム)

PO法人高齢社会をよくする女性の会(理事長・樋口恵子)は14日、フィリピンにおける介護人材養成の状況について視察報告会を行う。同会はフィリピンで介護人材がどのように養成され、海外に送り出されているか現地で視察を行った。今回それを報告するもの。

11月14日(水)18時15分より、東京港区の女性と仕事の未来館にて開催する。
メインは、介護保険の創設に当初から深く携わってきた樋口氏だ。
参加費用など詳細は高齢者社会をよくする女性の会へ。

2007年11月06日

親が元気なうちに老後について話し合おう

親が元気なうちに始めることがある(日経BP)

<離れて暮らす親のケア 10のチェックポイント>
即答できるポイントが多いほど遠距離介護がスムースです

1. 親がふだんつき合っている友人の名前を知っている
2. 実家のゴミの分別方法、ゴミ収集場所を知っている
3. 親はぐあいのわるいとき、困ったときに気軽に連絡してくる
4. 今後、親はどこでどのような暮らしをすることを望んでいるか知っている
5. 実家近所の風習には違和感なくなじめ、気軽に立ち話できる人がいる
6. 親の介護保険の認定の有無、介護度や、かかりつけの病院を知っている
7. 親はヘルパーなどのサービス利用に抵抗を感じないタイプだ
8. たびたび帰省しても自分の同居家族は困ったり、嫌な顔をしたりしない
9. きょうだいとは親の介護をうまく分担できると思う
10. どちらかといえば帰省は待ち遠しい

わたしは30代前半、両親は60代前半。そして住む場所は結構離れている。まさに記事にあるように、そろそろ介護をリアルに感じるシチュエーションになってきた(余談だが、両親は私がこうしたブログをやっていることを知らない。あ。知らないといえば、同僚や友人も知らないや)。

それで、この記事である。
ばりばり働くビジネスパーソンならば、リスクヘッジという視点で、親の介護については考えておくのがベター。なんていっておきながら、わたしもなんとなく話題にしてこなかった。
正月に話すのもあれだし、久しぶりにメールでもしてみよう。


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star気持ちが落ち着きました。

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介護予防体操、大事なのは体操し続けてもらうこと

介護予防へ体操考案 浜田保健所など(中国新聞)

浜田保健所などが、介護予防の運動を取り入れた「元気アップ まめなくん体操」を考案し、音楽と映像を収録したDVD、CDを製作した。

こうしたオリジナル介護予防体操は、介護予防事業が介護保険に組み込まれる前から、全国各地で開発・実施されてきた。
こうした体操は、体を痛めることがなければ、だいたい体によいはず。

むしろ大事なのは、こうした介護予防体操を作ったことよりも、高齢者に継続的に実施してもらうための工夫ではないか。
今後の力点は、そこだと思う。

編集人 by バジリコ at 17:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護予防と介護の工夫

フィリピンなど海外介護従事者の情報を提供する専門サイトがオープン

フィリピン・タイ・インドネシア介護士情報提供サービス、ケアルダリ海外介護士サポートサービス開始(プレスリリース)

日本初、海外介護士の情報提供会員サイト、10年後に50万人の介護士を必要としている日本の背景から、直接、介護事業者が海外介護士の情報を得ることが出来る、初のインターネットサービス。

介護労働力を求めている日本の介護サービズ事業者と、日本に移住して働きたいと考えているフィリピン、タイ、インドネシアの介護士とのマッチングサイトだ。

日本とフィリピンとの国家間では、フィリピン人介護士受け入れが問題になっているが、それを横目に企業レベルでは、受け入れ動きが活発になってきているようだ。

数年後なのか十数年後なのかはともかく、今後間違いなく、海外から多くの介護労働者が来日するだろう。
利用者も介護職も、行政も、そろそろハラを決めないといけない時期にさしかかっているのかもしれない。